スパン道百篇 その四 ~体を求めず、心を求めろ~

 

 

 

スパン道というお題目を掲げており、最終目的はスパンをすることと書いてあるので、今回のタイトルには違和感を感じるかも知れない。
しかし、心構え編の中でもこの項目は大きな意味を持つので、先入観を持たずに読んでもらいたい。

体を求めず、という言い回しは、直接的に解釈しようとするとスパンを求めないという事になるわけだが、これをさらに極端な表現を用いて説明すると、「体しか求めていない見るからに変態そうなクソ野郎」になってしまってはいけないという事になる。
体を求めるがあまり、お互いの気持ちがスパンをしようという方向に向いていないのに半ば強引に押し切り、あとでトラブルになったりするのを避けるという意味もあるが、スパン道としては、気持ちが高まった上でお互いに楽しいスパン体験を共有出来るように腐心すべきであると説きたい。

 

 

 

 

 

すなわち、「まず、心を求めよ」である。
対象となる相手が既知・未知という区別は特になく、お互いにスパンしてもいいよねというムードを作り出す為には、相手の心を開き、興味を持たせる事から始まらなくてはいけない。
具体的に手法などは、別途「心功戦編」にて解説するが、ここでは心構えとして必要なことをまとめておく。

古来より「城を攻めるのは下策、心を攻めるが上策」と語り継がれてきたように、力任せに相手をねじ伏せても本当の意味での勝利はなく、相手に心を許させてこそ勝利である為、スパンをしたいという気持ちが表面に出ないように過剰なまでに紳士的である事を意識しながら女性と接するところがスタートとなる。
勘違いの無いように補足しておくが、「スパンしたいのにしたくないよと嘘をつけ」と言っているのではなく、あくまで「スパンしたいという気持ちが霞んで見えるほどに紳士的であれ」という事である。
なぜなら、嘘はすぐに見抜かれ、見抜かれた嘘の向こうには「薄っぺらい男」とレッテルを貼られた自分が立っているという状態に陥り、そこからのリカバリーは困難を極めるであろう。

なので、すぐに見抜かれるような嘘はつかず、相手から「どうせスパンしたいと思ってるんでしょ?」と尋ねられて、決して取り乱すこと無く、むしろ爽やかに「ああ、したいと思ってるよ。だって素敵だからね。」と自然に返せるぐらいのゆとりを持って対峙してもらいたい。

 

 

 

 

 

心を開かせる事が出来れば、その場限りの流れに身を委ねただけの行きずりスパンではなく、お互いに求め合う気持ちを共有出来るより素晴らしいスパンに出会える。
そして、その気持ちが続く限り、お互いの気持ちが引かれあうたびにスパンしたくなるという関係が得られるだろう。

くれぐれも、スパンしたい気持ちだけで女性に近寄ってはならない。
結果として「やっぱりスパン出来た」という程度に留めるべし。

 

 

 

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