スパン道百篇 その二 ~心の余裕から包容力が生まれる~

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女性が古来より男性に求めるものは、自分を守ってくれる存在としての男性であり、心の拠り所となるべく存在の男性である。
古代であれば、石槍を持ってマンモスを追い回し、その肉を生活の糧として持ち帰る事で成り立っていただろうが、現代ではそんな単純な日々の戦いだけでは済まなくなってきている。

現代は女性も多種多様な生き方を求められており、その過程で多くの悩みを抱えているため、ともすれば金銭面でのサポートが最重要だったりしてしまうのだが、お金の次に必要とするのは、やはり精神的な支えである。
女性同士で支えあう事も出来なくはないが、やはり本能的に異性である男性にその部分を求め、話を聞いて欲しくなったり、ただ傍に居て欲しいと思うような時がある。

 

 

 

そんな時に、頼られた男性が下心丸出しだったらどうだろう?

 

間違いなく、女性は自分の身を守る為に警戒せざるを得ず、頼りにしたいはずの男性に対して心を許せなくなってしまい、かえって大きなストレスとなってしまいかねない為、それ以上の発展は見込めなくなるだろう。

つまり、男性は女性に対して下心をあからさまに見せてはいけないのである。
   

これが、スパン道でいう、「心の余裕」を持つということになる。


    男性としては、女性から悩みを打ち明けられたり、親身になって話を聞いてあげたりする際には、「どこかでワンチャンあるんじゃない?」と少なからず下心を秘めているものである。

相手が余程自分の好みから外れていたりするならば話は変わってくるが、ただ何もなく女性の話を長時間ダラダラと聞いてアドバイスをしてあげられるような紳士は、世の中にそうはいないというのは、男性諸君は良くお分かりだろう。

 

 

しかし、女性はそういう男性を求めている。    

 

 

 

男性が思い込んでいる女性像や、男性が「そうであって欲しい」と思う女性像と、実際の女性の思考がや行動が決して交わらない平行線をたどっている事も少なくなく、男女間のイメージのギャップによって「こんな人だとは思わなかった」「こんな風にして欲しかった」などというボタンの掛け違いが起こり得る。
ひとたびボタンの掛け違いが起きてしまうと、その人間関係をスタート地点に戻してもう一度恋人になる為にチャレンジするというのはとても難しく、お互いに何か劇的に印象を変えられるイベントが発生しない限り、ほぼ不可能である。

その為に、常日頃から女性が求める包容力を、自らの体から溢れんばかりに発揮出来るように準備しておく必要がある。

やるべき事は、そう多くは無い。

・女性の言葉に耳を傾け、しっかりと話を聞くこと
・その上で「分かるよ。」と受け止めること
・仕事上の愚痴などの場合には、さらに「頑張ったんだね。お疲れ様。」と言葉を加えてどっしり受け止める
・間違っても「それはお前が悪いよ」などと反論してはいけない
・意見をしたくなったら、「じゃあ、こういうのはどう思う?」と疑問を投げかけるように伝える

これらの事がごくごく自然に行えるように、長時間の愚痴を受け止められるような忍耐力を身に着ける必要があるのと、その忍耐力を養う為には「心の余裕」を持たなければならない。
心の余裕は、何か充実していると感じることが一つでもあれば得やすいだろう。
金銭面や、仕事、恋愛など、切羽詰まる感覚を持たない事であり、他人を気遣う余裕があるという状態である為、「他人の事などかまってられるかっ!!」という状態は全く余裕の無い状態と言えるので、このような時に異性と会う事は避ける方が望ましい。

お金持ちや仕事が出来る人、そしてモテる人がさらにモテるというのは、このような事実に裏付けられており、またスパン道を極めんとする者においては常に意識しておく重要な教えである。

 

 

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