スパン道百篇 その1 ~ポジティブであれ~

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俺が人から良く言われる事の一つに、


無駄にポジティブだよね。

という言葉がある。

素直にポジティブさを認めてもらえているのかと思いきや、実はこれは皮肉だったりするのだが、その辺は人によって捉え方が違うので特に気にしなくていいだろう。

 

 

 

そもそも「ポジティブ」とは何なのか。

■ニコニコ大百科(http://goo.gl/Umx5il
ポジティブ(positive)とは、「明確な」「断固たる」「プラス」「陽性の」「疑問の余地が無い」「絶対的な」などの意味を持つ英単語である。対義語はネガティブ。
世間一般的には「前向きな」という意味合いで使われる事が多いが、こうやって調べてみると色々な意味を持ち合わせている事が分かる。
病院で検査をした時の陽性反応を記す言葉も「positive」だったりするので、日本語の意味だけで捉えているとあれ?と思う場面も無くは無い。

という前置きを踏まえて、とっととこれがどのように女性との付き合いに作用するのかを解説していこう。

「男性は「現在」を考え、女性は「未来」を考える」

と言われる事から、女性の頭の中は基本的に未来志向であり、自分の将来の事を漠然と思い描きながら生きている。
それは自らがこれからどのような未来を築けるかという点であり、その各ステップにはパートナーとなる男性が寄り添っている事が多い。
一方、男性は自分がどのように今を過ごすかという点に着目している為、近い未来を見ながら様々な選択を行うのだが、その選択は「自分自身が決定する」事が前提である為、隣にパートナーがいるかどうかは特に重要な事では無い。

あくまでこれは一般論であり、「俺はそうじゃない、パートナーの意見が最も重要だ」「私は一生一人で生きていけるわ!」などという意見も存在するだろうが、それはそれで良い。
ここで重要なのは、そういうものだという決めつけでなく、こういう考えの人が多いとされているという前提で、ポジティブさがどこで活きてくるかというシミュレーションの結果なのだ。

 

 

ポジティブである為には、「相手を否定しない」という事からスタートする。

女性の話を聞く、女性に何かを語る、というどちらかのアクションをする時に、女性が考えている事を頭から否定しては女性が考える遠い未来のイメージを踏み潰してしまい、少なからず不快感を抱かせてしまう。

その為、話を聞くときには女性の答えを一旦飲み込み、その後に「そういう考えもあるよね、でもこんな見方をしてみるとおもしろくないかな?」と否定をせずに新しい考えを提示し、それについての意見を求めるというアクションを推奨する。
これによって女性は「自分の意見が認められた」という一定の満足感と安堵を抱きながら、さらに示された新しい可能性について考える事が出来るので、全く持って女性の思考に合わせた会話の進め方が出来るようになる。

では、こちらが女性に何かを語る場合はどうだろうか。
女性は論理的思考によって答えに至るまでの解説を好まず、先に答えを出される方を良しとする。
これは「先に未来が見えてないと考えるに値しない」という思考に基づいており、ゴール(答え)を見せてあげてから断片的にそこに至る理由などについて語る方法が好ましい。
この時に見せるゴールは、その女性が思い描くゴールに近い程相手の心を掴むことが出来る為、相手を惹きつける為にはそのゴールを推測しながら会話を進めて行かなくてはならないのだが、相手が思い描いているゴールに合わせてこちらがうまく未来を感じさせるストーリーで語れたら、その女性の気持ちは一気に語り手である男性に傾くだろう。

こうやって小難しく書くと本当に難しい事のように思えるのだが、実はそうでもない。
話を聞きながら、女性が語りたいように語らせてあげればいいのだ。

 

 

 

くれぐれも無機質な相槌をしてはいけない。

例えば、「私、昨日映画見てきたんだ!」と楽しそうに話しかけてきた女性に対して、どのようなリアクションをすべきだろうか。

一番やってはいけないのは、「へぇ、そーなんだ!」という相槌。

こういうケースでは、女性は語りたいのだ。
「映画を見た」という事を伝えたいわけでは無く、その映画の中身だったり、誰かと一緒に行ってその人と話したこと、起こったことなどを貴方と共有したいが為に、話のゴールである「映画を見てきた」という事実を切り口に会話を始めているに過ぎない。

楽しそうに話す女性をより楽しくさせる為には、女性の話をどんどん広げていく必要がある。

 

 

 

俺はこの手法を、

「引出しを開けていく」

と表現している。

クローゼットの引き出しを開けていくように、心の引出しを開ける度に新しい何かが見つかり、それを出し尽くした頃には身も心も開かれている事だろう。

そして、ここでもポジティブである事が求められる。

なぜなら、

どんなつまらない話でも前向きに聞く姿勢を見せる

という事が必須になるからだ。

これは冗談でも何でもなく、相手がつまらなさそうにしていると思われた時点で流れが止まるので、その先スパンまで持ち込むには新たな流れを作らないといけない為、どんな話でも受け止められるようにポジティブな姿勢を見せ、ポジティブは回答をし、相手のポジティブさを引き出していかなければならない。

どういう事か分からないという読者もいるだろうが、誰かと会話している時に自分がどのような態度で接しているかを俯瞰してみると色々と発見があるだろう。

常にポジティブたれ。

 

 

 

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