スパン道百篇 その六 ~良いサービスを受けたければ良い顧客となれ~

スパンにおける「良いサービス」の定義は性的趣向や強い性癖の有無などによる個人差が生じるが、いずれにせよスパンに臨む自分自身が「あぁ、楽しかった」と事後にこぼす事が出来る一戦では、良いサービスがあったと言えるのではないだろうか。

 

ここで、「いつでも、どこでも、誰とでも」から良いサービスが受けられるポイントがある。

「いつでも」と言うのは「いつのタイミングでスパンに臨んでも」であり、「どこでも」は「どこの国籍であっても」であり、「誰とでも」は「スパンに臨んでくれる全ての女性とでも」という事だが、前提条件として自分自身がブレてはいけないという点がある。
詳しくは後述するが、ここを基本としている事で先に挙げた点については誤差が生じて来るので注意されたい。

 

前置きが長くなったが、ここで先に結論を述べておこう。
良いサービスを受けたいと思うのであれば、「良い顧客であれ」とはタイトルの通りだが、その前に「良い顧客とは何か」を知り、自分自身の言動、相手との距離感の取り方、相手への思いやりなどの細部に至るまで自分の能力をその理想に近づける必要がある。

常にニコニコしていて人当たりはいいが、いざベッドの上に上がると濡れても無いマンコに指をおもむろに突っ込んで自分本位の手マンをしている人がいるとしよう。
この人物の「ニコニコして人当たりが良い」のは武器であるが、女性の身体の仕組みを知らない為にどこかで聞きかじってきた知識を先行させて、自分本位のセックスを楽しもうとしているところが誤りとなる。

つまり、スパンにおける良い顧客になる為の第一歩とは、まず「相手が求めるような愛撫をする事」から始まる。
子供のころから「自分がされて嫌だと事は、他人に対してもしちゃいけません」と教育されてきたと思うが、これはスパンの世界においては半分正解で半分不正解である。
半分正解と言うのは、一般常識的な割合で痛いとか苦しいという感情を嫌がる人が多いという事であるが、その反面で、自分がされて幸せだと思える行為が、必ずしも相手も幸せに思える行為ではないという点において、それは半分不正解だと言える。
気持ち良くなるかどうかは、相手の気持ち次第であり、その気持ちを読み取らなければ本当の意味での気持ち良さを相手に与える事など不可能である。
もちろん、常識的範囲における大多数に通用する正攻法というものは存在するが、それが相手の性的嗜好や性癖とマッチしていないのならば、100%の効果は期待出来ないだろう。

そして、相手の性欲を満たし、相手の気持ちを高めた暁には、相手も同様にその時点で持てる最高のパフォーマンスをもってスパンに応じてくれる事だろう。
お互いに全てを出し尽くすようなスパンに出会えた時には、自然とお互いに対する思いも強くなっており、一夜限り、一回限りだったはずが、気が付けばまた会う事になっているということも少なくないし、有料だったスパンが無料になっているということも往々にして起きる。

これらの事象も、「良い顧客は良いサービスが受けられる」を肯定する理由となるだろう。